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2022.03.24

フリーランスに必要なお金の管理とは?貯金や節税方法、準備すべきことも紹介

働く場所や時間を選ばず、自由に働き方を変えられるフリーランス。魅力は多いものの、収入が安定しづらいことが何よりの不安材料として挙がる働き方とも言えます。日々の経理業務も自分で行わなければならず、お金に関する不安がつきないという人も多いはず。

 

本記事では、フリーランスの人がうまくお金を管理・貯金する方法や、フリーランスになる前にしておきたい準備について徹底解説します。

フリーランスによくあるお金の不安

フリーランスによくあるお金の不安

まずは、フリーランスの人によくあるお金の不安や悩みについて紹介します。

毎月の収入が不安定

フリーランス最大の悩みとも言えるのが、毎月の収入が安定しづらいということです。月によってどれくらい仕事が受注できるか分からなかったり、継続的に受注していた取引先が事業を急に中断する可能性もあったりと、流動性が高い状況のなかで仕事をしなければいけません。

 

また、正社員とは違い、企業側が簡単に契約を切ることができるのも、フリーランスという働き方のデメリットです。先月は30万円稼げたのに、今月は5万円しか稼げなかったということも往々にしてあります。

 

いつどの案件がなくなるか分からない状態が続くため、常に先の収入について不安を感じたり、常に新しい仕事を探し続けなければいけなかったりと、不安材料が多い働き方だと言えるでしょう。

確定申告のことがよくわからない

とくにフリーランスになりたての人にとっては、確定申告が最大の難問です。確定申告をしたことがない人だと、どうしても難しく感じてしまうもの。最近では会計ソフトと連携することで手軽にインターネットから確定申告ができるようになりましたが、それでも難しい内容や複雑な手続きはいくつもあります。

 

場合によっては一度やっただけでは理解しきれないため、毎年確定申告の時期になると憂鬱になるという人も少なくありません。また、税理士をつけていれば別ですが、そうでない場合は誰かに細かいことを相談・質問することも難しいため、ひとりでなんとかするしかない点も不安要素のひとつと言えます。

経費や売上の管理が正しくできているのかわからない

毎月きちんと帳簿をつけて経費や売上を管理していても、勘定科目や仕分けの仕方などがよく分からず、本当に正しく管理できているのかどうかが分からないという人も少なくありません。

 

税理士をつけていれば細かいことまで相談できますが、そうでない場合は確定申告と同様に自分でどうにかするしかないため、もし間違っていて指摘されたらと考えると不安になるのも頷けます。

税金が高い

会社員からフリーランスに転身した人だと、会社員時代よりも負担する税金が高くなったと感じる人が多いと言われています。例えば健康保険に関して言えば、会社員は会社と折半して支払うため、フリーランスの方が負担額がかなり高くなることも少なくありません。

 

また、年金に関しては、支払う額自体はそこまで高くないものの、会社員は自分と会社で折半して2つの年金を支払っているため、老後に受け取れる額が2倍に膨れ上がります。フリーランスは会社員が入る厚生年金に入れないため、もらえる金額が少なくなるのです。

 

フリーランスは節税の幅が広いというメリットがありますが、そのぶんうまく節税できなければ税金の負担が多くなるのがデメリットと言えます。

フリーランスになる前に準備しておきたいお金のこと

フリーランスになる前に準備しておきたいお金のこと

フリーランスには、お金の不安がたくさんあることが分かりました。不安を少しでも払拭するために、フリーランスとして独立する前に準備しておきたいお金に関することを、以下で解説します。

生活に必要なお金を把握しておく

まずは、毎月の生活にいくら必要なのかを把握しておくことが重要です。家賃や事業に必要な経費、光熱費、食費など、仕事も私生活も含めて毎月最低いくら必要なのかを把握しておきましょう。

 

最低限必要な生活費が把握できていれば、どのくらい仕事を受ければいいのかが明確になります。足りなければ新しい仕事を取りにいく行動を起こせますし、うまくスケジュール立てて取り組むことが可能です。

仕事がなくても半年〜1年程度は生活できるくらい貯金しておく

万が一仕事がうまく見つからず、必要な生活費が稼げなくても生きていけるよう、できれば半年〜1年程度の生活費を事前に貯金しておきましょう。

 

フリーランスになってすぐ仕事が見つかるとは限りません。また、仕事の目処がついていたとしても、うまくいかず契約が続かないこともありえます。スケジュールの立て方がうまくいかなかったり、慣れない環境で体調を崩したりと、フリーランスになりたての頃は何が起こるかわかりません。

 

想定外のことが起きても生活はしていけるよう、当面の生活費はあらかじめ貯金してから独立するようにしましょう。

税金や年金、保険に関する知識を身につけておく

フリーランスとして支払わなければいけない税金に関する知識や、入っておくべき保険に関する知識は、最低限身につけておくことをおすすめします。

 

会社員であれば、知識がなくても会社が勝手にあらゆる手続きを行ってくれるため、そもそも税金のことを何も知らないという人も少なくないはずです。フリーランスになると、「知らなかった」「分からなかった」では済まされず、税金を納めなければ脱税したとしてペナルティを受けることになります。

 

フリーランスになったらまずやるべき公的手続きは何かや、税金はどうやって納めるのかなど、あらかじめある程度把握しておくようにしましょう。フリーランスになってすぐスムーズに手続きが進められる状態が理想です。

確定申告のやり方やルールを知っておく

前項で不安要素のひとつだと解説した確定申告についても、あらかじめある程度の知識をつけておくことが重要です。確定申告とは、毎年2〜3月に前年の所得等を申告し、その年に納めるべき税金がいくらなのかを申告するものです。フリーランスになれば、一部例外を除き原則として自分で毎年確定申告をする必要があります。

 

そもそも確定申告とはどういったものなのか、いつどんな手続きが必要なのか、確定申告のために日頃から準備しておかなければいけないことは何なのかを把握しておかないと、いざというときに困ってしまうことになりかねません。

 

もし確定申告をしなかったら、所得隠しとしてペナルティを受けることにもなります。先述したとおり、知らなかったでは済まないため、必ず自分である程度の知識をつけておきましょう。

フリーランスにお金の管理が必要な理由

フリーランスにお金の管理が必要な理由

フリーランスになったら、会社員時代よりも自分のお金をきっちりと管理しておくべきです。その理由について、以下で詳しく解説します。

売上と経費をしっかり把握しておくため

フリーランスとして仕事をし、生計を立てていくうえでは、自分の売上と経費をしっかりと把握しておく必要があります。

 

毎月いくら売り上げているのか、売り上げるためにいくら経費として使っているのかが分からなければ、赤字になっていても気づくことができず、気づけば手元の資金がつきていたということにもなりかねません。

 

会社が自社の財務状況を管理・把握していないのはありえないことと同様に、自分そのものが会社だと思ってきっちりと収支を把握しておいてください。

確定申告時の作業を楽にするため

事業に関する収支をきっちりと管理して把握できていれば、確定申告時の手続きが非常にスムーズに進みます。普段の売上や経費を管理していないと、確定申告のときに1年分をすべて遡らなければいけません。

 

1年分も遡るとなると、以下のような事態に陥る可能性があります。

 

  • 領収書が紛失している
  • 事業のために使った経費がどれなのか分からない
  • 売上のうち源泉徴収として引かれたのはいくらなのかが分からない
  • そもそも売上も経費もそれぞれいくらなのか分からない

 

日頃からお金の管理ができておらず上記のような状態になると、誤った申告をしてしまったり、税金で損をしたりすることにつながりかねません。分からないから適当にやってしまうと、不正とみなされペナルティとして高い税金を課されることもあります。

 

確定申告時に正しくスムーズに申告ができるよう、日頃からきっちりとお金の管理をしておきましょう。

生活に困らないようにするため

前項でも少し触れましたが、お金の管理をしていないがために収支を把握していないと、赤字になっていても気が付かず、気づけば生活費がまかなえなくなっていたということにもつながります。

 

また、お金自体はあっても、どのくらいお金があるのかなどを把握していないと、いざ事業に投資したいタイミングになったときに適切な判断ができず、チャンスを逃してしまうことにもつながりかねません。せっかくのチャンスを逃してしまうと、稼げたはずのお金が稼げなくなり、事業がうまく立ち行かなくなってやむなく閉業しなければならなくなる可能性もあります。

 

さらに、その瞬間のお金の管理だけではなく先を見据えてやりくりをしておかないと、仕事ができない年齢になったときや、病気や怪我で働けなくなったときにも困ります。うまく貯金をしておくことや、少ない年金の足しになる投資を行っておくことなどが重要です。

フリーランスが上手にお金の管理をする方法

フリーランスが上手にお金の管理をする方法

フリーランスにとってお金の管理がいかに重要か理解したところで、次はフリーランスが上手にお金を管理する方法について解説します。

銀行口座やクレジットカードは事業用を別で持つ

フリーランスとして活動するのであれば、銀行口座やクレジットカードは事業用を別で作るのがおすすめです。プライベート用の口座やクレジットカードを事業用としても利用するより、効率的に管理ができます。

 

プライベート用と併用してしまうと、後から見返して帳簿付けを行う際にどれが事業用なのかの判別が難しくなり、正しく帳簿付けができません。例えばECサイトで何か備品を買った場合、クレジットカードの明細にはECサイト名しか書かれていないことがほとんどなので、何を買った明細なのかが分からなくなります。

 

また、事業専用で口座やクレジットカードを作り、会計ソフト上で自動連携を行っておけば、データを定期的に取り込むだけで帳簿を付けることが可能です。普段自分の買い物はほとんどしないという人を除き、事業用で口座とクレジットカードを作っておく方が圧倒的にメリットが大きいと言えます。

会計ソフトを利用してこまめに帳簿付けを行う

日々の帳簿付けは、会計ソフトを使うこと、そしてこまめに行うことが重要です。以下でそれぞれ解説します。

帳簿付けには必ず会計ソフトを使おう

日々の帳簿付けには、会計ソフトを利用しない手はありません。自分で手書きやエクセルなどで帳簿付けをするのは大変なだけでなく、会計知識が必要です。とくに、節税に欠かせない青色申告を行う場合には、複式簿記による記帳が必要なうえ、貸借対照表や損益計算書なども作成する必要があります。

 

フリーランスとして仕事をするだけでも大変なのに、不備なく完璧に書類が作れるほどの会計知識をつけるのは不可能に近いほど大変です。

 

会計ソフトを使えば、家計簿をつける感覚で日々の売上や経費を入力するだけで、確定申告に必要な書類をすべて勝手に作成してくれます。日々やることは、金銭の動きがあった日付や用途、金額等を選択したり入力したりするだけです。確定申告時にも、質問に答えていくだけで確定申告書ができあがります。

 

また、会計ソフトは月々約1,000円ほどと安くで使えるものがほとんどです。会計ソフトを使うメリットを上回るデメリットはほぼ考えられないので、必ず利用しましょう。

帳簿付けは溜め込まずこまめに行おう

会計ソフトを利用すると帳簿付けが楽だからといって、溜め込みすぎるのはNGです。せめて月に1回はこまめに帳簿付けを行うようにしましょう。

 

長く溜め込んでしまうと、場合によっては何に使ったのかわからなくなったり、整理に時間がかかったりする可能性もあります。毎月売上を受け取ったタイミング等で、月に1回程度帳簿付けを行うのがおすすめです。

領収書や請求書はきちんと保管しておく

経費としてお金を支払った際の領収書や、クライアントへ提出した請求書などは、きちんと保管しておきましょう。とくに、領収書は法的にも保管義務があります。万が一領収書を保管していなかった場合は、経費として申告しても認めてもらえず、税務調査が入った際にペナルティを受けることにもなりかねません。

 

ペナルティを避けたいのはもちろんのことですが、領収書を保管していなかったばかりに経費が申告できなくなると、支払う税金が増えてもったいないことになります。本来払わなくてよい額の税金を納税することになるため、必ず領収書は大事に保管しておきましょう。

 

ちなみに、2022年1月から電子帳簿保存法が施行されたため、領収書をスキャンして電子データとして保管しておくことが認められるようになりました。ただし、電子帳簿保存法には細かい要件等があるため、詳しくは国税庁の公式ホームページをチェックしてから実施してください。

 

また請求書も、きちんと報酬が振り込まれているか、源泉徴収はされているのか等の確認に便利なので、保管しておくことをおすすめします。

 

参考:電子帳簿保存法関係|国税庁

フリーランスが上手に貯金をする方法

フリーランスが上手に貯金をする方法

次に、フリーランスの人が上手に貯金をする方法について解説します。早速取り入れられる方法もあるので、ぜひ参考にしてみてください。

仕事量を増やす・報酬を上げる

当然のことでもありますが、貯金する額を増やしたいなら、単純に仕事量や報酬を上げて収入を増やすことが第一の方法です。フリーランスは、仕事量や報酬をコントロールしてどんどん収入を上げていくことができるのがメリットであり、うまくいけば会社員時代の数倍収入を増やすこともできます。

 

仕事を増やすには、新しい案件を探すほか、既存のクライアントからの発注を増やしてもらえないか相談してみるのもおすすめです。報酬を上げる交渉は、「引き受ける数を増やす分報酬を上げられないか」「この案件に役立つ新たなスキルを身に着けたから報酬を上げられないか」など、相手にとってのメリットも打ち出しつつ行いましょう。

 

また、仕事量を増やしたり報酬を上げたりするためには、ひとつの仕事を効率よく進めるにはどうすればいいかを学んだり、スキルアップのための自己研鑽をしたりすることが必要です。はじめは自己投資のためにかえって費用がかさんでしまうこともありえます。長い目で見て仕事を増やし、収入を上げるにはどうすればいいかを考えることが重要です。

うまく節税をする

うまく節税ができれば、その分貯金に回せるお金が増えます。フリーランスは節税の幅が広いこともメリットのひとつなので、以下で紹介する方法をうまく取り入れてみてください。

経費にできるものを理解しておく

いかに経費をしっかりと計上できるかは、フリーランスの節税において最も重要とも言えるものです。そもそも税金は、得た収入から必要経費を差し引いた金額(課税所得)に対して計算され、額が決まります。単純に言うと、必要経費が多ければ多いほど課税所得は少なくなるので、支払うべき税金も少なくなるのです。

 

もちろん、経費でないものを経費と偽って節税しようとするのは違法ですが、経費として計上できるものを正しく理解しておくことで、損する事態を防げます。

 

経費にできるものとは、簡単に言うと、事業を営むうえで必要な費用すべてです。細かいものを挙げるとたくさんありますが、例えば以下のようなものがあります。

 

  • 仕事に使うパソコンの購入費用
  • 取引先との会食代
  • 取引先への贈り物代
  • 電卓やボールペンなど仕事に使う備品代
  • 事業のための移動に伴う交通費や宿泊費
  • 事務所の家賃や光熱費
  • 通信費
  • 広告宣伝費

 

上記はすぐに考えられる例ですが、もっと特殊なものでも、事業に関連性があるものはすべて経費として計上することをおすすめします。経費は、極端に言うと自分で決められるものです。自分が「事業に必要なもの」と言い切れるのであれば、経費として計上して問題ありません。税務調査が入った場合にきちんと説明ができればOKです。

 

税務調査で経費かどうかを判断するのは税務調査官であり、あくまでも人です。ケースごとに経費として計上できるかどうかを担当調査官が都度判断するため、調査官によって判断が異なります。もちろんNGと判定されてしまうこともありますが、その可能性を考慮して経費にしないのはもったいないことです。

 

明らかに私的なものを経費と偽ると脱税扱いにされてしまいますが、そうではなく事業用だと自分が言えるものであれば、損をしないために経費として計上しておきましょう。

老後の蓄えにもできるiDeCoに加入する

iDeCoとは、自分でお金を積み立てて老後に年金として受け取ることができる個人年金制度のことです。iDeCoの掛け金として支払ったお金は、確定申告ですべて所得から差し引くことができるため、大きな節税効果が見込めます。

 

また、前項でも少し触れたとおり、フリーランスは会社員に比べて老後に受け取れる年金の額がかなり少ないのがデメリットです。そのため、iDeCoなどを利用して老後の資金を蓄えておく必要があります。老後の資金にもでき、節税もできるiDeCoは、フリーランスにとって大変おすすめの制度です。

 

仮にiDeCoの上限掛け金である68,000円を毎月積み立てたとすると、年間の総額は816,000円に。816,000円が全額所得から差し引くことができると、節税効果はかなり大きくなります。月々20,000円程度でも十分な効果が見込めるため、ぜひ入っておきたい制度のひとつです。

退職金として受け取れる小規模企業共済に加入する

小規模企業共済とは、毎月10,000円〜70,000円の間で好きな額を積み立てておくことで、廃業したときに退職金として受け取れる制度のことです。フリーランスの人は会社員のように退職金を受け取ることができないため、iDeCoのように老後の蓄えとして加入している人が多くいます。

 

iDeCoと同様に、小規模企業共済も支払った全額を所得から差し引くことができ、大きな節税効果が見込める制度です。また、iDeCoでは運用する金融商品を選ぶというハードルがある一方、小規模企業共済は掛け金を積み立てるだけなので、難しい手続きがありません。

 

iDeCoは運用する金融商品によっては利益がマイナスになる可能性もありますが、小規模企業共済なら積み立てるだけなので安心です。そのぶん利益がプラスになることもありませんが、リスクもありません。

 

iDeCoは金融商品を選ぶステップにハードルを感じるという人や、まずは簡単でシンプルな方法を取り入れたいという人におすすめの制度です。

豪華な返礼品がもらえるふるさと納税をする

ふるさと納税とは、自分で好きな自治体を選んで寄付を行うことで豪華な返礼品が受け取れ、おまけに寄附金を所得税や住民税の控除対象にすることができる魅力的な制度です。

 

控除できる金額は、所得によって上限がそれぞれ決まっていますが、限度額以内であれば寄附金額から2,000円だけを差し引いた金額すべてを控除することができます。豪華な返礼品が実質2,000円でもらえることになるため、大変人気のある制度です。

 

例えば、30,000円の寄付を行って返礼品に豪華な和牛をもらった場合、28,000円分の住民税・所得税が控除されるため、実質2,000円で和牛がもらえることになります。また、寄附金の使用用途も指定することが可能です。

 

ふるさと納税はもらえる返礼品が非常に豪華で魅力的なので、節税の定番として人気を集めています。豪華な食品以外にも、家電や宿泊券、家具などジャンルもさまざまです。最も手を出しやすい方法とも言えるので、ぜひ取り入れてみて下さい。

確定申告は青色申告を行う

フリーランスであれば、確定申告は必ず青色申告で行いましょう。そもそも確定申告には白色申告と青色申告というものがあり、青色申告を行えば最大で65万円もの所得控除を受けることができます。

 

青色申告をするためには、あらかじめ税務署へ「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出するだけでOKです。その後、日々会計ソフトを使って帳簿付けを行っておけば、会計ソフトが勝手に青色申告に必要な書類を出力してくれます。

 

青色申告を始めることも、行うこともほとんど手間がかからないため、フリーランスの人なら必ずやっておきたい税金対策のひとつです。

 

なお、白色申告の場合は、上記の開業届や青色申告承認申請書が不要であることや、確定申告時に提出する書類が簡易的であることなどがメリットとして挙げられます。しかし、先述したとおり、いずれも手間になるものではないため、白色申告をあえて選ぶ理由はほとんどありません。白色申告だと最大10万円しか控除されないので、必ず青色申告を行いましょう。

フリーランスのお金に関するQ&A

フリーランスのお金に関するQ&A

最後に、フリーランスのお金に関してよくある質問を紹介します。

Q. 報酬として得たお金の受け取り方は?

何らかの店舗経営等をしている人でない限り、基本的には銀行振込でクライアントから報酬を受け取ります。あらかじめ取り決めた方法や日程で請求書を送り、期日までに振り込んでもらうのが一般的です。

 

ただし、クライアントによって独自の請求書提出方法や提出期日等をあらかじめ取り決めていることもあるため、漏れがないよう必ず確認しておきましょう。

Q. フリーランスでもお金を借りる方法はある?

本記事で紹介した方法でお金に関する準備を行い、うまく貯金や節税を行っていても、ときには資金繰りに苦しくなることもあるはず。フリーランスであっても、お金を借りる方法はあります。

 

まだまだフリーランスは社会的信用が薄い働き方なので、お金の借り入れは難しいという考え方が一般的です。しかし、最近はフリーランスでも借り入れOKとしているカードローンなどが増えているほか、事業資金であれば日本政策金融公庫から借り入れる方法もあります。

 

日本政策金融公庫とは、事業資金を銀行から借り入れることができない個人事業主や中小企業に対し、事業内容や状況を吟味したうえで融資を行ってくれる団体です。

 

ほかにも、消費者金融での借り入れや、クレジットカードでのキャッシングができる場合もあります。ただし、金利が高すぎないか、借入額は適正か、本当にきちんと返していけるのかを考えたうえで、計画的な利用をすることが非常に重要です。

 

どうしてもお金を借りなければいけない場合でも、多重債務等に陥らないよう慎重に行動しましょう。

 

参考:日本政策金融公庫

フリーランスのお金まとめ

フリーランスのお金まとめ

フリーランスのお金に関する不安や悩み、上手に貯金・節税する方法などについて解説しました。フリーランスになると、すべて自分の責任のもとで事業を進めていかなければいけません。税金のことや経費のこと、確定申告のことなど、知っておくべきことをきちんと理解しておかないと、罰則を受けたり閉業に追い込まれたりすることにつながります。

 

仕事量を増やしたり報酬を上げたりする努力をしつつ、上手にお金を管理して少しずつ貯金をしていくことで、安定したフリーランス生活を送ることが可能です。お金に関する不安は精神的に大きなダメージを与えてしまうもの。少しでも不安を払拭するために、本記事を参考にうまくお金を管理していくことをおすすめします。