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2020.03.11

はじめての確定申告~個人事業主が使う勘定項目

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フリーランスなら必ずやらなければならない、確定申告。負担の大きい会計業務を少しでもスムーズに進めるため、個人事業主によく使用される勘定科目をまとめました。この記事を読めば、どのようなときに何の項目を使えばよいのかが分かります。

========目次========
勘定科目とは
勘定科目の種類
├ 資産
├ 負債
├ 純資産
├ 収益
└ 費用
まとめ
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勘定科目とは

勘定科目とは、事業を運営していく中で発生した、取引の内容を記録するための端的な分類項目のことをいいます。勘定科目を使って日々の取引を帳簿付け(記録)することで、どこからお金が入ってきて、何にどのくらいの費用が使われたのかが一目で取引内容が分かるようになります。

勘定科目を使って帳簿付けするにあたり、「○○の取引には△△の項目を使わなければならない」というような決まりはありませんが、誰が見ても分かりやすい、一般的な勘定科目を設定するようにしましょう。一度決定した勘定科目は、原則継続して使用する必要があるので注意が必要です(途中で業務形態が変わった場合等の例外を除く)。

勘定科目の種類

勘定科目は「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5つに分類されます。ここで個人事業主の仕訳でよく使われる勘定科目について、整理していきましょう。

資産

  • 現金……レジや金庫等の手元にある事業用のお金(小切手も含まれる)
  • 普通預金……事業用の口座に預金しているお金
  • 受取手形……代金として受け取った約束手形や為替手形
  • 売掛金……回収されていない(1年以内に回収が見込まれる)売上代金
  • 前払金……納品物が引き渡される前に支払った代金
  • 商品……店頭や倉庫の商品在庫
  • 建物……事業を行う店舗や事務所
  • 車両運搬具……事業用の乗用車、トラック、バイク等

負債

  • 未払金……物品購入や水道光熱費の際の未払い金、クレジットカードで支払った代金
  • 支払手形……事業を行ううえで発生した手形債務
  • 買掛金……仕入れ先への未払い金(後日支払うお金)
  • 借入金……事業用資金を銀行や他人から借り入れ、返済義務のあるお金
  • 前受金……売上に対して、現物の引き渡しより前に受け取った金額
  • 預り金……従業員の給料から天引きする源泉所得税、住民税、社会保険料等、前受金以外の一時的な預り金

純資産

  • 元入金……資産総額と負債総額の差額

収益

  • 売上高……事業に関する売上
  • 受取利息……有価証券利息、貸付金利息、普通預金利息等
  • 雑収入……事業とは直接関係のない、広告収入やアフィリエイト収入等

費用

  • 租税公課……事業に必要な収入印紙代、事業税、消費税、固定資産税等(所得税や住民税は含まれない)
  • 荷造運賃……事業を行ううえで発生した運送費用
  • 水道光熱費……事業を行ううえでかかる電気、ガス、水道料金
  • 旅費交通費……事業を行ううえでかかる電車・バス・タクシー・航空券等の交通費、宿泊費、高速道路料金、駐車場費用、ガソリン代等
  • 通信費……事業に必要なインターネット、電話、郵便料金
  • 広告宣伝費……販売促進を目的としたチラシ、看板、ホームページ作成等の広告宣伝費
  • 接待交際費……打ち合わせの会場代や飲食費、手土産代、葬祭参加費等
  • 損害保険料……事務所の火災保険料等の保険料(社会保険料や生命保険料は含まれない)
  • 修繕費……事業用機器や建物、備品にかかる保守点検や修理費用
  • 消耗品費……文房具代、パソコン、オフィス用家具等、10万円未満の備品
  • 減価償却費……固定資産の価値が減少した分の金額
  • 福利厚生費……従業員の福利厚生費
  • 給料賃金……従業員へ支払う給与
  • 外注工賃……事業のために必要な仕事を外部に発注した際の費用
  • 利子割引料……事業用の借入金にかかる利息
  • 地代家賃……事業用の家賃や駐車場代金
  • 貸倒金……取引先の倒産等により回収できなくなったお金
  • 雑費……いずれの項目にも該当しない費用(雑費は少ない方が好ましい)

 

(以下、収支内訳書や青色申告決算書に記載のないもの=自分で設定してよい)

  • 新聞図書費……事業に使用する新聞、書籍、雑誌の代金やメールマガジン購読料等
  • 払込手数料……金融機関へ支払う手数料
  • 支払報酬……弁護士や税理士等、外部の専門家へ支払う報酬
  • リース料……事業に使用する車両や機材等、土地以外のものを借りた際の費用
  • 諸会費……団体等へ支払う会費
  • 研修費……セミナーや勉強会等、事業に関するイベント参加費用

まとめ

  • 勘定科目とは、日々の取引を記録するための分類項目のこと
  • 一度設定した勘定科目は、原則継続して使用する必要がある
  • 費用(経費)の「雑費」にはなるべく仕訳をしないよう心がける

 

確定申告期間が始まるまでにある程度の項目を把握しておくことで、実際の確定申告がぐっと楽になります。特に今期が初めての確定申告という人は、何をどのように分類すべきか検討しておきましょう。

 

 

 

 

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フリマネ編集部
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